電話料金な話

今は違うけど 昔は10円で3分間 というのが市内電話のお約束でした
そして市外になると 100円だの300円だの 距離に比例して値上がりしてました
が 今は携帯電話などのおかげで 距離に関係ない時代になりました
いい時代ですね^^
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さてインターネットが普及して 電話ではないが 電話のように使えるものもたくさんあります
10年前は テレホなんてのがあったから MSNメッセンジャーで 深夜は無料だ! なんて言う時代もありました
ネットミーティングって知ってます? テレビ電話ができたんですよw
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その頃 つなぎっぱなしのできる ISDNADSL などが一般的になりました
すると 通話料に関係なく ってのが当たり前になってきました
Yahoo メッセンジャーや それに似たサービスもたくさん登場
今では Skype や GoogleTalk(voice) が スマートフォンから利用できるようになるということで 夢の通話料無料が実現しようとしています
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ではなぜ 通話料が無料にできるのか? について ちょっとお話をしたいと思います
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まず 電話の歴史は省略します
http://park.org/Japan/NTT/DM/html_ht/HT_ms1_j.html
取り敢えず 電話は 電気代以外かからないのです
厳密に言えば 昔は交換手がいて その人件費がかかったりもしますし
電信線の設置整備などの保守にも 多額の費用がかかります
なので 通話料を取ることにしました
東京から 長野の山奥まで電信線を引くのはやはり困難でした
なので 長距離のほうが高い という決まりもできました
そして 一日中通話してる人と 週に一回しか通話してない人が 同じ金額ってのもおかしいので 時間制も導入
なので 市内なら 10円で3分 という値段ができたのです (冒頭の金額です)
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昔は台風が来ると すぐに電信線の復旧のために人が動きました
今と違って どこが断線してるのかが分からなかったからです
今は 基地局からナンバリングして 1〜100までの電信柱があったとしたら
1=OK … 10=OK … 52=OK、53=NG となれば 52〜53が断線してる と分かるそうです
結局交換手がいなくなっても整備する人は必要なので料金は必要になります
ただ 電話会社の儲けは大きくなっています
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そこにインターネットが普及しました
はじめは 文字やデータを通信する というのが主流でした
しかし 冒頭の 無料で通話できる メッセンジャーなどが台頭してきて 電話の地位も危ぶまれてきました
が そうならないのは メッセンジャーは お互いがそのタイミングでログインしてる必要があったために 昼間利用してる人が少ないなど まだまだ実用的ではなかったのです
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そして Skype の誕生 今まで MSN 派だった人も Yahoo 派だった人も そのクリアな音質と 複数でも通話可能という触れ込みで 一気に利用者が増えました
加えて Skype は 携帯や固定電話にも 格安で提供できるとあって 文字通り電話がいらなくなるのでは? という希望を与えました
これ 実際には ネットにつなげるための料金が発生してるので 携帯電話会社はあまり損してないんですよね
ただ 通話料も取れるはずだったのが 取れなくなったという事実はあるので あまりいい話ではありません
それに docomoau〓SoftBank でも 一定の条件を満たせば通話料無料 というのはすでにやっていました
通話料なんて そもそもとらなくても儲けがあるからです
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数年前から IP電話で無料通話 なんて広告があります
あれ 少額ながら取ってるようですが ようするに Skype などと同じ VoIP という技術を使っているのです
ネットの回線が同じ会社であれば無料で通話できるのです
しかし 他社まで無料にしてしまうと お客が増やせないので 同じプロバイダなら無料 としているのです
客さえ増えれば 毎月5千円前後の利益があるので ネットの利用が通話だろうが ホームページの閲覧だろうが関係ないのです
なので 他社や 携帯などへは 格安にはできるけど 無料ではないのです
一般電話にかけた場合 相手の最寄の交換機を通すことで 市内通話並に安くできるけど 料金は発生してしまうから というワケです
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はい 勘のいい人ならここで気づいたかも知れません
なんで 携帯や IP電話で料金が発生するのか・・・
そう すべて NTT の基地局を利用するからなのです
NTT から誕生した docomo なら当然ですが au〓SoftBank ですら NTT にお金を収めているのです
電話回線ではなく ネットの回線だから〜〜 なんて思ってても 大元を管理してるのは NTT なのです(場所や送電線の提供)
もちろん NTT は インフラという立場上 完璧な管理を行っていますから 多少の徴収は当然です
でも 電話やインターネットのすべてを引き受けてる以上 もっと安くしてもいいのでは? とも思いますが 消費者目線と運営者目線は違います
何兆円という利益の中から 光回線の研究をしたり さらに次世代の通信方式の研究をしたりと いろいろ開発費などに充てて さらに儲けていなければいけないのです
儲けが不要なら 実際は 基本料金だけで賄えると聞いたことがあります (ソースは失念)
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ということで Skype などが進出してきても 電話業界は 大ダメージという訳ではないそうです
利用者だけが得することになります
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まぁ 話し相手がいないんですけどね^^;