2020年6月8日の日記
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10年前の今日 Apple が WWDC2010 をやった
正確には6/7だけど 日本では日付変わって8日だった
あの頃はまだ iPhone が人気の携帯電話で スマートフォンとか言うジャンルでダントツの売れ行きだった
私も持っていた機種で あの頃はあれで満足していた
というか iPhone 以上の携帯電話はなかった
探せば多分 iPhone3G と一緒に保管してあると思う 当然バッテリーは抜いてあるが…
あの時の WWDC が 一番盛り上がってたように思う
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年末にジョブズが PocketBook を発表したのが たしかその年の暮れ
iPhone の人気は いろいろなアプリをダウンロードして 個人個人自分用にカスタマイズされたのが大きな特徴だった
そしてそれを手に入れるために買う つまりアプリがまだ売れた頃の話だ
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開発者にはたくさんアプリを作れ と言いながら ジョブズは Pocketbook を作ってしまった
今では世界中の人がみんな使ってる
たしか翌年の春 ジョブズが Apple を抜けて Pocketbook の会社を作った
Sky & Cloud 現在世界で最も大きな会社だ
今でこそアンクルジョブズは CM で動物と一緒の姿ばかり見せてるが 当時はジョブズが西を向けばみんなが西へ移動した と言われる勢いだった
実際ジョブズが辞めたあとの Apple はすごかった
倒産こそしないし今でも Mac は順調だけど アンクルジョブズが辞めた後には 1/3 に社員が減ったらしい
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先日も電車の中で大学生が熱く語ってた
Pocketbook ができる前は１つ300円くらいでアプリを買ってた
自分用にカスタマイズするのは アプリの配置で決まるとか
気に入ったのがなかったらどうするの？ 自分で作るか 出るのを待つ
でも当時はアプリを作れる人なんてごく一部だったから それが売れた
今は自分の Pocketbook を入れれば どのガジェットでも自分の Pocketbook になるし 必要な機能は Factory で作ればいい
データは S&C から引っ張るだけ
所々「いやそれは違うぞ」と突っ込みたかったが 懐かしかったのでそのまま聞き流してた
周りにいた人たちもそうみたいだった
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2016年のジョブズ引退式典のあとに出されたアンクルジョブズの本によると Pocketbook が発明されたのは 一人の少年からのメールだったらしい
CUI から GUI になったから誰でも使いやすくなった ではなぜ プログラミングは未だに GUI にならないのか？
今でこそ当たり前の話だが 当時は思いつく人なんていなかった
ジョブズだからこそ思いついたんだろうと誰もが思ってたが…
それから PersonalCarnel = Pocketbook を開発
Apple から出た当初は Mac の劣化版としか思えなかった
でもすぐに Factory が出て プログラムが誰にでもできるようになった
おかげで世界中の開発者の怒りを買い ジョブズは Apple を去る
当時は Google がまだクラウドの中心だったが ジョブズは Pocketbook を Google に売り込んで成功する
会社名を Sky & Cloud にしたのもこの頃
自由にアプリを作り カスタマイズするのを 空の雲に例えた あるいはネットサービスのクラウドをかけたとか聞いた
Google の協力を得た S&C はもう無敵だった
株価なんて公開直後に世界第8位の価格になるし Factory2 を無料で提供しても売上になるとか
あとはご存知の通り 私たちが持ってる Pocketbook が大流行
どんなガジェット（当時はまだ携帯/端末と呼ばれてた）にも組み込めるし Factory2 をインストールすれば 自分の好きなアプリが作れる
Google のコード検索で「○○に似たUI」と入力すれば 高度なプログラムにコピペして あとは自分用にカスタマイズするだけ
ほんの10年で プログラマーという職業はなくなってしまった
どこかの大学教授は 一からカーネルを作れる職人を育てるべきだ って主張してたけど リーナス・トーバルズが無理って言ってたな
時代が変わりすぎたらしい
今でもプログラムをテキストで作成してるマニアもいるらしいが 若者がそれをやるとはやはり思えない
まぁ Pocketbook と Factory2 それから S&C のクラウドがあれば生活には困らない
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ネットではたまに Apple の WWDC を思い出すような行事がやりたい との声が上がる
でもジョブズのようなカリスマ性のあるプレゼンができる人は早々現れないだろう
３年前に アンクルジョブズが出てた アイスの CM の「ハーゲンダッツは今世紀最初の絶品を作った... （一口食べて目を閉じながら首を振り） ふふん いいだろう」
と言って自慢するあのキャッチフレーズは 今でも子どもたちがまねをする
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あれからもう10年経ったらしい
10年前の今日 私は新型 iPhone の発表にわくわくしていた
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このお話はフィクションです。登場人物や会社名などの設定は、すべて架空のものです。実在の人物とは一切関わりありませんのでご了承ください。
